10/18(日)、今回のヘッドコーチは安藤智安コーチ(浦和レッズ・ユース)が務め、「試合に向けたトレーニング」をテーマに開催しました。
12月のフルピッチでのゲームDayまでトレーニングは残り2回となったので、今回は組織的なディフェンス強化に重点を置いてトレーニングしました。
ウォーミングアップでは4対2のボール回しを行い、途中からタッチ数などに制限をつけて、密集したなかでも球離れを早くし、テンポよくボールをまわせるよう意識しました。
次は、2対2のトレーニング。このトレーニングでは、組織的な守備の基礎となるチャレンジ&カバーを徹底的にトレーニングしました。ディフェンダー同士が声をかけてコミュニケーションを取らないと、チャレンジ&カバーは成立しません。声を掛け合う重要性に気付くと、自ずと声が出るようになりました。
続いてオフェンスとディフェンスに分かれ、ゴールを両サイドと中央(中央はドリブル突破のみ)の3カ所に置き、4対4を行いました。先ほどの2対2のトレーニングをふまえ、ディフェンスはチャレンジ&カバーを意識、攻撃はゴールが3カ所あるのでワイドなポジショニングを意識しました。
成功するパターンは、おもに密集したところから逆サイドのフリーな選手によい形でボールが運ばれたときです。その形が成功すると、ディフェンダーはよりマンツーマン気味にポジショニングするので、一番防ぎたい中央エリアが手薄になり、その状況を察した選手は、ボールが出てすぐに中央をドリブル突破し、意表を突くプレーでゴールを奪っていました。サッカーは頭脳戦でもあるので、こういった攻防も見どころがあります。
次に、さらに発展してキーパーとパサーを付けて、ハーフコートで実際のポジションについての6対6を行いました。人数が増えた分、チーム全員がディフェンスに対しての意識を共有しないと、うまくボールを奪うことはできません。最初に攻撃側のボランチ役のパッサーからボールが出るのですが、まず優先するのはフォワードへの縦パスです。後ろの選手は、前線の選手にフォワードへの縦パスのコースを切ることを支持し、ボールが移動するたびに前の選手もコースを消す方向を後ろに確認しながら、非常に集中した試合さながらのトレーニングとなりました。
試合では、組織的なトレーニングを行った成果がすぐに表れました。
守備ではチームとしてボールの取りどころをどこにするのか、攻撃ではボールをどう運ぶのか、試合のなかで声を出し合い、時には議論しながら有意義なトレーニングができました。
今回のクリニックは、コーチングの重要性と組織的な攻守の理解度を深められた1日となりました。相手の戦い方に応じて、チームとしてどのような戦術を持って戦うのか、難しいですがトレーニングを通して技術以外の部分も深めていきたいです。
次回は、11/21(土)15:00〜17:00、土橋正樹コーチ(浦和レッズ・ジュニア)がヘッドコーチを務め、12月の試合に向けたトレーニングを行います。たくさんの参加をお待ちしています。
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