今回は、前々回から取り組んできたキック&コントロールからさらに難易度が上がり、動きながらのボールコントロールに重点をおき、トレーニングを行いました。ヘッドコーチは、金生谷仁コーチ(浦和レッズ・ジュニア)が務めました。
ウォーミングアップでは、動きながら正確にパス&コントロールすることを意識して取り組みました。
次に、2対1〜3対2とボールに関わる人数を増やし、DFのプレッシャー、状況判断が伴うなかでも正確にパス&コントロールを行うトレーニングをしました。
ここで、パス&コントロールのトレーニングを意識しすぎたためか、DFがボールに寄せていない状況でも、パスを選択するばかりで、なかなかボールをフィニッシュまで運べない状況が続きました。その状況で、金生谷コーチが参加者に「みなさんボールを持ったらまず何を目指しますか?」と問いかけがあり、少し考え込む参加者に、コーチからサッカーにおける原理原則の説明がありました。
「サッカーは相手からゴールを奪うスポーツです。だったらまずボールを持ったらゴールを目指しましょう」
その声掛けでみなさんの意識も変わり、オフェンスがフィニッシュまで運べるようになりました。
最後のゲームでもよい形での攻撃が見られ、何よりみんながボールを受けるときのイメージをしっかり意識しながらプレーしていることが伝わりました。
ゴールを最終目的に、そこまでどのようにボールを運ぶのか、仲間と同じイメージが共有できただけでチームワークが高まります。仲間のプレーを知ること、クセや得意なプレーを理解することで、ゲーム内でたくさんのコンビプレーが見られるようになりました。
今回のクリニックでは、ボールコントロールやパスの精度を高めるトレーニングはとても重要だが、そういったトレーニングは“何のためにやるのか”、すべては“相手からゴールを奪うため”といったことを再認識した1日になりました。
金生谷コーチは、「みなさん前回見たときよりも上手くなっていて驚いた!」と喜んでいました。「継続は力なり」ですね!
次回の開催は、5/9(土)16:00〜18:00、初登場の城定信次コーチ(浦和レッズジュニアユース)がヘッドコーチを務め、1対1をテーマにトレーニングを行う予定です。たくさんの参加をお待ちしています。
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