6/28(土)、朝から雨が降り続くなか、不思議なことに「大人のためのサッカークリニック」の開催時間に近づくにつれて雨が上がっていきました。本当にこのサッカークリニックの開催時間中は雨が上がることが多いんです! 晴れ男&女が多いんですね〜♪
今回は、サッカークリニックにたびたび参加しているながらもヘッドコーチを担当するのが初となる金生谷仁コーチ(浦和レッズ・ジュニアユース)が指導しました。コーチもこの日を楽しみに待ちわびていた様子。
金生谷コーチから、「W杯を観ていると、今大会は特に“守備”が際立っているので、今回は“守備”をテーマにトレーニングを行います!」との説明があり、参加者とW杯を意識したトレーニングを行いました。毎日、世界最高峰のプレーを観てイメージを高め、サッカークリニックで実践する。そういったサイクルでのトレーニングにますます気合が入ります。
最初のウオーミングアップでは、守備時に必要なさまざまな体の向きでのランニングを行い、パス練習〜1対1で心拍数を上げました。
次に、グリッド内で2対2を行い、グループでボールを奪うトレーニングを行いました。1対1での守備をベースに、2対2では守備の基本である“チャレンジ&カバー”を学びました。ボールホルダーに対して第1ディフェンダー(ボールホルダーに一番近いディフェンダー)がまずプレッシャーをかけます(チャレンジ)。そして、第2ディフェンダーは自分のマークを視野に入れつつ、第1ディフェンダーが抜かれてもカバーできるポジションを取ります。このチャレンジ&カバーの繰り返しが守備のベースとなります。
トレーニングを重ねるごとに攻撃側、守備側ともにコツをつかみ、守備側がよいディフェンスをすると攻撃も負けじと早いパスワークで守備を崩していました。その相乗効果で、攻守互いのレベルが上がっていきます。金生谷コーチから、「試合では、今トレーニングした2対2でのチャレンジ&カバーがベースとなっているが、たとえばゴール前でもカバーのポジションに下がっているとすぐにシュートを打たれてしまうかもしれないので、2人でチャレンジしなければならない場面もある。チャレンジ&カバーは状況に応じて判断が必要」とアドバイスがありました。
今回は人工芝サッカー場を使ってトレーニングを行ったので、最後のゲームは11対11でフルピッチで試合しました。トレーニングで行った守備意識が高く、場面場面で2対2の局面を作りだしてチャレンジ&カバーを行っていました。なにより、みんなが声を出し、守備に連動性が生まれていたことが素晴らしかったです。
本気で守備に取り組んでいるため、ときどき激しい場面がありましたが、金生谷コーチからは「世界と日本の差は、ああいった場面での激しさ」だとアドバイスがありました。両チームとも守備がよいせいか、0-0の均衡状態が続きましたが、終了間際にサイドからのクロスボールに詰めていた選手が押し込み、1-0で試合が終了しました。
今回、守備を意識することでより高い位置でボールを奪ったり、奪われたあとすぐにカバーでボールを奪い返したりと、攻撃につなげるための守備なのだと改めて実感しました。
次回7/20(日)のヘッドコーチは、今回のサッカークリニックでも指導した杉尾一憲コーチ(浦和レッズ・ジュニアユース)が初めて担当します。次回をお楽しみに。
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