10/14(月・祝)3連休の最終日、好天に恵まれた体育の日に「アグリフィールド2013」の収穫祭が行われました。5月から毎月のように続いた畑での作業も、この日のサツマイモと落花生の収穫を持って終了となります。57組240名が参加して、にぎやかに行なわれました。
【開会式】
開会式では橋本光夫代表が挨拶。前日のレッズレディースの逆転勝利(13日vsアルビレックス新潟レディース)、前々日のトップチームが決勝進出を決めたナビスコカップ戦(12日、vs川崎フロンターレ)の勝利に触れると、参加者からは拍手が起こる場面も。
「本日は収穫はもちろん、小さなお子さまには虫捕りやバーベキューなど楽しい思い出もたくさんできると思います。レッズファミリーの一員として、みなさんで楽しみましょう」
【落花生&サツマイモ収穫】
畑に移動し、まずは落花生の収穫からスタート。5月に種まき、6月に植え付けし、夏の間草むしりをがんばった畑には、わさわさと株が生い茂り、収穫を今か、今かと待っているよう。
収穫の割当は1口4株。参加した家族のみなさんは「どの株にたくさん実をつけているかな?」と目星を付けながら、株を掘り当てていきます。落花生は土の中で実をつけるので、収穫してみなければ量はわかりません。「お、これはたくさんついている!」「こっちは不作〜」と悲喜こもごもの声が、畑のあちこちで起こりました。
落花生の収穫は、株を抜く作業よりも、実を外す作業が大変! 家族総出でがんばりました。土の中に残っている落花生も忘れずに! 落花生、すなわちピーナッツは、炒ってあるものが一般的ですが、収穫したての新鮮なものは塩ゆでして食べるのがオススメです。「さっそく今晩のおつまみに♪」という声も聞かれました。
次はいよいよサツマイモの収穫。植え付け時に立てた名札を頼りに自分たちの株を探しに行きます。こちらもツルいっぱいに生い茂っています。まずはツルを刈る作業から始めるのですが、これがけっこう大変です。が、リピーターとして何年か収穫を体験している方も多いので、家族内で手分けしながら効率よく準備していました。
スコップやシャベルで一気に掘ろうとすると、実がちぎれてしまうので、芋がある程度見えて来たら手で掘り進めるのが基本です。小さな子どもたちも、お父さんも、お母さんも、一生懸命掘り続けます。
「うわあ、これ大きいよ!」、「すご〜い!」、「獲ったどー!!!」。大きな芋を掘り当てたときは喜びの声がいっぱい! お芋と一緒に写真撮影する姿もたくさん見られました。
収穫したサツマイモの重さ&長さナンバー1を決める「イモ1グランプリ」があるから、特に長さでエントリーしたいお芋をていねいに掘っている家族が多かったのが印象的でした。
収穫が終わりに近づき、飽きてきた(?!)子どもたちは、畑や堆肥置き場の虫捕りに夢中。レッズランドのアグリフィールドにはカエル、カブトムシの幼虫、芋虫、トカゲ、などなどがいっぱい! 小さな虫と遊ぶ元気な子どもたちの姿があちこちで見られました。
サツマイモのツルはリース作りにも利用できます。葉の部分を全部落とし、ツルを何本か丸めていくだけ。不器用な人でもカンタンに作れます。乾燥するとツルが痩せ細るので太めにしっかり巻くのがポイント。ハロウィンやクリスマスの飾り付けをして長く楽しめます。収穫祭のいい記念になりますね。
【バーベキュー】
収穫作業が一段落したらお腹もぺこぺこ。ボーイスカウトさいたま南地区協議会の方々が、朝から準備してくれていた炭火を囲んでバーベキューがスタート。ぞれぞれの家族でバーベキューセットを持参している方もたくさんいました。引換券で手にしたお肉、野菜、フランクフルトのほかに、おにぎりや焼きそばを自分たちで用意して焼いている方々の姿も。
また、JAグループさいたまから提供のあったサツマイモもボーイスカウトの方々がおいしい焼き芋にしてくれました。中までしっかり火が通った特大サイズの焼き芋はホクホクでおいしかったです!
1回500円でレッズグッズが当たる「ガラポン」は子どもたちに大人気! 食器類やTシャツ、レディアのぬいぐるみなど、お目当てのグッズが当たるまで何度もチャレンジする子どもたちの姿がありました。
【表彰式&閉会式】
表彰式ではまず、収穫したサツマイモの重さと長さのナンバー1を決める「イモ1グランプリ」、続いて、ライスフィールドでの今年の収穫量を当てるクイズの正解者が発表されました。
重さナンバー1の「Mr.ビック」は国正さんファミリー。重さはなんと1082g! 長さナンバー1の「Mr.ロング」は角田さんファミリー。長さは40cmもありました。
今年のランド米収穫量は377kg。昨年は260kgでしたので、実に100kg以上も増えました。一番近かった回答は鈴木さんファミリーの380kg。ヒントとして100分の1の量のお米が入ったバッグを置いておきましたが、参考にしていただけたようです。選手&監督のサイン入り浦和レッズのポスターが記念品として渡され、レッズサポーターの大人たちから「いいなあ〜」とうらやむ声も。
さらに、もっとも印象に残ったかかしを作った、「Most Impressive KAKASHI=MIK」の発表も!
浦和レッズDF坪井慶介選手を象ったかかしの作者は大沢さんファミリー。ツイッターなどでも「坪井がかかしになってる!」「愛されているな〜」と評判でした。「お米死守」と坪井選手のサインの入ったかかし写真を送られた大沢さんファミリー。娘さんは1歳のときから坪井選手のチャントを口ずさむくらい、彼の大ファンだということ。本当にうれしそうでした。
続いては抽選会。5月にアグリフィールドに参加したロブソン・ポンテさんの直筆サイン入りキャップや、今年試しで植え付けた安納芋(あんのういも)なども景品となり、盛り上がりました。9月に稲刈りしたレッズランド米も各自持ち帰りました。
2013年のアグリフィールドでの活動は、これで終了となります。今年は酷暑の影響もあり、作物の出来が芳しくないところもあったのですが、その分、自分たちで育て収穫した作物に愛着がわくことでしょう。
折しも収穫祭の翌々日10/16は台風26号が関東にも上陸し、各地に多大な被害を与えました。これが収穫祭当日や稲刈り前であったら、と思うと、自然の猛威を感じずにはいられません。
だからこそ、自然の中で作物を育てる大変さと喜びを味わえるアグリフィールドの活動には、大きな価値があるのでしょう。「また参加したい」という声もたくさん聞かれました。いまから次のアグリフィールドの活動が楽しみです。
(取材・文/小谷祐子)
【参加者の声】
「自分たちだけで畑を借りようとすると、管理も含めて大変なのでこうした活動はとてもうれしい。もう3年参加していますが子どもたちも毎回楽しみにしています」(西浦さんファミリー) |
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「サッカーをしにレッズランドに来ることはあったのですが、アグリフィールドは初めて。先に参加していた友達ファミリーに誘われました。稲刈りを通じてお米を育てる大切さがわかりました」(青山さんファミリー) |
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「今日は1歳7カ月の息子と義父と収穫の作業しました。土いじりは楽しいですね。義父はマメにアグリフィールドに足を運び、草むしりなどの作業をしています。スタジアムで試合が行なわれる際のボランティア『スチュワード』の活動もしています」(村井さんファミリー) |
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【集合写真をダウンロード】
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