2017/6/11(日)開催「浦和レッズ スポーツセミナー2017」レポート
「浦和レッズ スポーツセミナー」は今年で12年目を迎えました。
今回のスポーツセミナーでは、トップチームの野崎信行アスレティックトレーナーが毎週選手のコンディショニングで実践している「予防トレーニング(MSCS)」をテーマに講義(座学+実技)を行いました。
参加したのは、医療現場に従事する方やトレーナーを目指している学生、実際にチームに帯同しているトレーナーなどさまざまです。実際にトップチームが活動する現場でどのような予防トレーニングを行っているのかベースとなる考え方を学び、ケガが起きた場面の検証、復帰までのプロセス、ケガをしない身体作り、さらに選手のパフォーマンス向上を目指したトレーニングを実践しました。
野崎トレーナーがトップチームで実施しているMSCS[Mobility(可動性)Stability(安定性)Coordination(協調性)strength(強さ)] は、おもにチューブやバランスボール、ボスボールを用いた自体重で行うトレーニングです。自体重を使って身体の使える筋肉を増やし、可動域を広げ、障害・外傷を予防してパフォーマンスを向上させることが目的です。
負荷をかける部位を意識し、正しい姿勢でカウントをこなすのは非常にきついですが、このベースができなければ複合的な動作が入るサッカーができるはずがないと、選手のコンディションを確認する指標となっているようです。
これまで培った経験をもとに、こうしたトレーニングメニューを確立したことで、選手が多いなかでもパフォーマンスを維持しているのだと実感しました。
浦和レッズ・レッズランドでは、今後もスポーツの発展、選手の競技レベル向上を目指し、これまで培ってきた診断・治療・リハビリのノウハウの提供に取り組んでいきます。